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2011年8月10日水曜日

お盆

今回はすこーし重い話かもしれないので苦手な方はスルーしてくださいね。

もうすぐお盆ですね。
実家に帰る方も沢山いるかと思います。
私は先週、お墓の掃除をしに帰りました。台風後ということもありましたが、7時間かけて終了。
沖縄のお墓は小さい家のようになっていて広いんです(汗
整備されていたら掃除も楽だと思うのですが、うちは整備していないので草ボーボーなんです。
さて、お盆になって思い出すのがおじいちゃん、おばあちゃん。
わたしの父方の祖父と祖母は8年前に亡くなり、母方の祖父もいません。
今は母方の祖母だけです。
せっかくお盆が近いので、その祖母の戦争体験で唯一聞いたお話をしたいと思います。

祖母がまだ30代の時に戦争が起き、子供を抱え逃げていたそうです。
食べるものもない、ただ苦しいだけ、いつ終わるとも分からない戦争に嫌気がさしていました。
ある日、逃げた先が崖で、目の前には米軍兵、そのまま殺されてしまうんだろうと思っていたら
米軍兵が一つの手榴弾を手渡しました。
言葉は通じなくとも何を伝えたいかはすぐに分かったようで、ようは集団自殺をしなさい、と。
周りを見渡すと同じように手榴弾を手渡された家族がそこら中にいて、
あそこで爆発、ここでも爆発、みんな死んでいったんだそうです。
そしていよいよ自分達も覚悟して、子供たちに謝り、栓を抜いて地面に手榴弾を叩きつけました。

結果、爆発しなかった。

不発弾だったんですが、それでも死のうともう一度叩きつけ、それでも爆発しないので
米軍兵からもう一つもらおうと思ったらそこには米軍兵はいなかった。
周りには生きている人たちはいない。
だけど自分達はいる。
そう思ったら、せっかく残った命を大事にしようと思ったそうで、そのまま終戦まで
逃げ切ることが出来たんだと話していました。

実はこの戦争は米軍兵よりも日本兵が鬼畜だと聞いたことがあります。
米軍兵は怪我をした日本人を助け、手当をし、遊び、降伏をしたなら世話をする。
日本兵は洞窟に身を隠していて、赤ちゃんが泣いていたら子供を殺せと言ったり、
変なことをするようなら非国民と言ったり。
戦争に正しいもないけど日本は負けて良かったんじゃないかとこの話を聞くとそう思えてきます。


そんな体験をした祖母も御年94歳長生きしてます。
しかし、だいぶ前から弱っていて寝たきり状態で自分でご飯も食べることが出来ず入院してたり
したのでが、つい最近、余命2ヶ月と宣告されてしまいました。
2ヶ月と言っても、まるまる生きられるわけではなく、いつ旅立ってもおかしくない状態なんだそうです。
現に8月4、5、6日に起きた台風の最中、危篤状態になったけど持ち越しました。
ただ、最悪なのが入院中に握りこぶしくらいのガンが見つかり、全摘出すると体がもたないので
半分摘出して、体に残した状態になっています。
医者曰く、これが限界だそうです。
今、祖母はモルヒネを打たれて、意識は朦朧として自分がどういう状態なのか分からないでしょう。
モルヒネを打たないと、ガンの残った状態では相当に痛いそうで、打たざるおえないんです。
人生のパートナーを早くに亡くし、女手一つで子供を6人育てた強い祖母。
60歳過ぎても養豚場を経営していた祖母。

神様は楽には人生を全うさせてくれませんね。

先週の日曜日に会ってきましたが、元気そうでした。
また今度会いにいかなくては。

まだまだ祖母は強い。
あの戦争を生き抜いてきたんだから。

なんか暗い話になっていますが、気持ち的には沈むんではなくて
94歳になっても元気なことに驚きで、
純粋に楽に楽しく生きてほしいなと思うわけです。

俺もがんばらんと。



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