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2010年11月18日木曜日

歩きを見るとき

3Dアニメーターの面接で動画を見せるのは当たり前ですが、
文句なしにうまければ動画を見ただけで合格しますし、もうちょっとその人の実力を見たいときにはテストを出されるときがあります。

昔出された某ゲーム会社では、「椅子に座っているところから始まり、そこから立って歩き、ジャンプして決めポーズ」をするというものでした。

やはりテストの王道である「歩き」「ジャンプ」は入っていました。
で、思ったのがなぜ「歩き」「走り」「ジャンプ」はよく課題として出るのか?

アニメーションで最初に何をしたほうがいいですか?と聞かれた場合も大体この3つをあげることがあります。
しかも、なぜその3つなのかの意味も分からず言ってしまうことが多いです。
なのでその必要性について考えてみました。

「歩き」のどこを見るのか・・・
まずは、全体のバランス、ポーズ、重心がとれてるか、腕のフリ、タイミングの気持ちよさなどなど。
腰から動いて、胸が動いて、肩、手。体の中心から末端があとから付いてきているか。
「走り」に関しても大体同じ感じですかね。
「ジャンプ」に関しては重力、体の重さが意識出来てるかってところでしょうか?

これらは全てにおいて「基礎」になる考え方になるので、やっぱりこの3大アニメーションは「必要」ってことになりますね。
当たり前だろって思うかもしれませんが、結構出来てない人が多いのでこれから制作するかたは意識して作ってください。

あと、どうしても「歩くだけ」「~だけ」に意識するとなんの変哲もないアニメーションが出来上がってしまうので
余裕があれば、「考え事をしながら歩いてる」「頭をかきながら歩いてる」「新聞、本を読みながら歩いてる」「携帯いじりながら歩いてる」などプラスαを入れてあげると大分印象が違うと思います。

「基礎」「プラスα」を意識しましょう。

追記
私の意見をもう少し。
ここまで記事を書いてなんなんですが、私はぶっちゃけそういう理屈よりも全体的な
アニメーションのセンスを見ます。
多少ヘタだとしてもセンスって動きに出るのでそこをもっとも大事にします。
アニメーションはセンスがほぼ全体を占めるのではないかと思いますし
難しいものです。
センスを磨くには具体的にどうしたらいいか分かりませんが、私は
片っ端から好きなDVD見たり、「かっこいい」「かわいい」などのアニメーションがあれば
動きを頭の中に叩き込みます。(動きで言えば芸人の動きも面白いですよ)
例えば誰かがアニメーションをトレースしたとします。
そうしたら私は何の映画、アニメのアニメーションをトレースしたか大体分かります。
それくらい、いろんな映像を片っ端から見てるのです。
多分、センスはそこらへんの蓄積がものをいうのではないでしょうか。
こういう動きが「好き」「したい」って気持ちが
センスを磨くエネルギーになると思います。

「基礎」も大事ですがなにより「センス」を感じさせる動きを目指しましょう!


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